選評

ミケランジェロのピエタ像を連想させるような、絵画のイメージで表現されている素敵で秀逸な作品です。ドレープが効いた衣装、ポーズ、色調全てがマッチしていて、シンプルなライティングながらも存在感のある作品に仕上げられている点に、作者の卓越した技量が感じられます。特に、背景のブラウン調の色と、お母さんの肌色、ブラウンの椅子、小道具としての本全ての色調が統一され、優しい雰囲気を助長しています。周りの黒縁も絵画調を強調する働きをして画面全体を締め、そしてその中で我が子を抱き上げて額を付け、そして右手人差し指を赤ちゃんの腕に添えている点に愛情の深さを感じます。

※ ピエタ像とは、「慈愛」などを意味する「ピエタ」を題材に制作された聖母子像。洗練された美しさや荘厳さをたたえ、ルネサンスが理想とする古典的な美と、自然主義とが融合したミケランジェロ作品を代表する傑作。

選評：小沢昭一氏

昔だったら、いいお尻の、いい光で撮った写真を拾うのが私の役目のような風にも思ってたりしたんです。だんだん年をとってくると、お尻も、怖いというか、長いこと写ガールを審査していると、選んでゆく自分自身の変化というのが、なんとなく自分で、おもしろく感じたりしています。どれもこれも、ヌードばかりだと、ヌードでない女性の写真に、ストンと惹かれてしまったということで、これにします。一枚のなかで、想像力をかき立ててイメージが膨らむのが好いですね。

有賀氏の写真家としての考え方などを聞くことができます

パーソナリティ辻 幸平さんとの楽しいはちゃめちゃトークが聞けます。

豊橋住みます芸人ASANAのお二人が、弊社スタジオにインタビューしにきてくださいました。